自家焙煎コーヒーノキの目指すもの
コーヒーは私たちの生活に欠かせない嗜好品。この数百年間で世界中の人を虜にしてきました。
「コーヒーノキ」はコーヒーチェリー(豆)がなる植物の正式名称です。
私たちがコーヒーの自家焙煎店を起業しようとした際、この名称を店名にしたのは理由があります。
コーヒーは先進国と途上国の格差を象徴する商品の1つ。映画『おいしいコーヒーの真実』(2006年78分)によれば、生産者が受け取るのはコーヒー1杯の価格の1-3%。90%は先進国の輸入業者・小売業者が得ています。
私たちがコーヒーを安く飲めるのは、生産者の収入が低いから。植民地支配でヨーロッパ諸国がコーヒー、紅茶、砂糖などを植民地に栽培させた力関係は、圧倒的な経済格差として存在します。
私たちがコーヒーを飲むほどに、生産者の生活も車の両輪のように豊かになる焙煎業を目指したい。そう考え、フェアトレードの東ティモール産を提供することにしました。
東ティモールの豆は酸味と苦みの両方を兼ね備え、非常に香り高いのが特徴です。焙煎後数時間すると豊潤な香りが立ち始めます。化学肥料・農薬不使用の農業は、生産者にも、消費者にも、また大地にも優しい、国連の目標SDGsに沿った生産です。